インタビュー

神石高原町民の方、神石高原町で事業を営む方に、神石高原町の魅力はもちろん、
大変だったことや、神石高原町での今後のビジョンまで、赤裸々に語っていただきました。

一度離れてみて感じた「神石高原町の良さ」

神石高原町は自然がいっぱいで、暮らしてみたい。そうは思っても「仕事はあるのだろうか」「今の仕事を続けることは可能なのか」そんな疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、長く神石高原町で看板屋さんとしてご活躍されている小林さんに、神石高原町で事業を営むメリットについて伺いました。




看板コバヤシ／
MONPETSTARS
小林大介さん

神石高原町生まれ。神石高原町在住。
＜看板コバヤシ＞
看板関係全般（デザイン、製作、取り付け設置まで）を手掛ける。
＜MONPETSTARS＞
ヘルメットや バイクなどにペインティングを施す。
www.monpet.jp





広い場所で、周囲を気にせず仕事ができる環境

―小林さんは神石高原町で生まれ、神石高原町育ち。生粋の神石高原っ子ですね。

はい。高校を卒業して、福山市で働いていた時期がありましたが、23歳の頃に帰ってきました。一度神石高原町を離れてみると「神石ってよかったな」ということをすごく感じましたね。環境でいえば、自然がいっぱいで夏が涼しく気持ちがよいこと。神石高原町は標高が高くて、福山市より3度ほど気温が低いです。でも冬の雪は昔より減りました。


―神石高原町に戻って、家業に就かれたのですね。

親が起こした会社で看板関係の仕事をしています。神石高原町のみなさんにも仕事をいただいていますが、もう少しエリアは広く、福山市や広島県外からもお声をかけていただいています。福山市内を走っている路線バスのラッピングなども手がけました。


―福山市から神石高原町に来るまで、いろいろな看板がありましたが、小林さんが手掛けられた作品がとても多いですよね。また、看板だけでなく、ヘルメットのペインティングでも小林さんのプロとしての技が光っています。どういうきっかけでヘルメットのペインティングを始められたのですか？

僕、子どもの頃にモトクロスのレースをやってたんですけど、家が看板屋なので、そこにある塗料を使って自分のヘルメットを遊びで塗り始めたのがきっかけです。モトクロスをやっている友達にお願いされて、少しずつ広まったという感じですね。




―小林さんのお仕事における、神石高原町ならではのメリットを教えてください。

地元で会社をやっているので、人とのつながりで発注をいただけるという面もあります。また看板は、描くのにとても広い場所が必要なんですが、街で場所を用意して作業しようと思ったら、かなり広い倉庫を借りないといけないと思います。いくつもの看板を並行して作っていますし、作業をする際には音もでます。神石高原町でならあまり周囲を気にせずのびのびと作業できます。

ヘルメットのペインティングは、インターネットさえつながっていれば世界中から注文が届きますので、神石高原町にいて不利ということはないです。ペインティングはヘルメットだけではなく、バイクや楽器のケースなどへの注文も入っていますよ。


―なるほど。インターネットを介してのビジネスなら地域的な不利はないですよね。また広い場所を必要とする人の仕事場としては、神石高原町はぴったりかもしれません。



―ご家族構成を伺ってもよろしいですか？

娘が3人いて、今は真ん中の娘だけが一緒に住んでいます。家族全員音楽が大好きなので、音楽イベントも家族でよく参加しますね。最近も「京都大作戦」という音楽フェスに家族全員で行きました。

僕は音楽が好きで、本格的にやりたい気持ちはあったのですが、モトクロスを優先して音楽は我慢しました。でも子どもたちは音楽に興味を持ってくれたので思う存分やらせました。3人娘のうち、2人はそれぞれの年代でバンドを組んでやってましたね。都会では難しいですが、ここなら心置きなく音も出せますから、練習も思い切りやっていましたよ。


―小林さんにとって神石高原町はどんな場所ですか。

自分自身は神石高原町に住んでいて、今幸せです。僕は地域の消防団に入っていて、休日は朝から活動に従事し、そのまま仲間と一緒に飲んで1日が終わることもよくあります。それもとっても楽しいんですよ。

将来の神石高原町のことを考えると、楽しいイベントをどんどんやって神石高原町に足を運んでもらえれば、神石高原町がいいところだと知ってもらえると思います。そこから、少しずつ若い人たちが増えていったらいいなと思います。

移住してくる人がいれば、ぜひ友達になりたいですね。音楽好きな人が来てくれたらいいなあ。移住してくれたら、僕、いろいろ教えてあげますよ。


―どんなことを教えてあげたいですか？

うーん。冬、雪が降ったあとのアイスバーンが危険な所とか…(笑)。


―神石高原町に将来あったらいいなと思われるものはありますか？

もし、神石高原フェスとか開催できたら最高にうれしいですよね。その時は力になれることがあれば、お手伝いしたいと思います。看板でもなんでももちろん作りますよ！できたらいいなあ。